SSブログ

戦争だって殺せば人殺しだよ [政治]

2回目は【戦争と戦闘と明確に分離する】です。

まあ、多くの私見は前回の【集団的自衛権行使容認にでの戦争について】に集約されるんですが、

本法案では「戦争」「戦闘」は区別した方がいろいろなことが分かりやすいです。

極左の社民党や共産党は「戦争」という文言を使いますが、

前回の【集団的自衛権行使容認にでの戦争について】でも証明した通り、

この法案が戦争に直結することは、かなり考えにくいです。

単純にアメリカの戦争に巻き込まれるという解釈は間違っています。
7a9f0924156abaab5064f739beb7af1d.jpg


ちょっと話は本筋からは離れますが、

極左政党は「戦争」という言葉で国民の危機感をあおる戦術のようですが、

単純に「戦争」考えは間違っているので、政府につけ込まれ、

「戦争」という大きな的を否定することで、

より平和を強調するという橋下的理論展開に誘導されています。

はっきり言ってこの「戦争」戦術は多くの場面で失敗です。

まあ、極左政党の連中はそれに気付いて頃には「遅かりし」ってことなんだけど・・・


そこで問題にしなければならないことは「戦争」ではなく「戦闘」です。
16.jpg

本法案では武器使用も緩和されそうです。

ということは、自衛隊も戦闘行為に参加する可能性があるということです。

自衛隊が戦闘で死ぬ可能性が大きくなったことは間違いありません。

個人的に重きを置きたい事象は戦闘行為で殉職することではなく、

自衛隊員が撃った弾で誰かが死ぬということです。

それは様々な理由をつけても殺人であることに他ないからです。

この事案が発生したときの政府、国民の覚悟は全く出来ていない。

一般的な「戦争」という環境下での兵士のメンタルケアの重要性や困難度は

多くの戦争から証明されています。

ある意味ではプロの戦闘員でも心身に支障をきたすようなことがあるんです。

現在の我が国の自衛隊はどうでしょう。

時々、戦闘行為で自衛隊が殉職することについては、議論になりますが、

殺した自衛官についての議論は全くないです。

そんな現状の体制で安易に武器使用を緩和して大丈夫ですか?

ある程度、その現場に対応した武器を使用することが出来るようになったので、

危険な場面でも自分を守ることが自衛官はできるでしょう、なんていう理論で、

より危険な任務に就いた時に、適切に武器を使用し自分や仲間を守ることが本当にできるのか。

現時点では甚だ疑問と言わざるを得ません。


当然、自衛官が戦闘行為中に誰かを殺害しても

ニュースにならない可能性は高いですが、

殉職したとなれば、多くのマスコミは黙っていないはずです。

しかし、もっと怖いのは1人目が亡くなったときは大騒ぎになるでしょうが、

10人目のときには大きなニュースにならない、ということです。

この1か0かの壁は非常に大きい。

それの大きな高い壁を乗り越えないように、みんなで知恵を出してきたのに、

それを簡単に、憲法も改正せず、拡大解釈、それも過去の解釈の大幅変更で

乗り越えてしまう可能性が高い、ということが大きな問題であり、決断なんです。

これは次回の【高いハードルを越えたことでの未来への影響】に関連してきます。


戦争は100人殺せば英雄です。

戦争でない紛争状態の中、1人殺してしまったら、

殺人者というレッタルを自分で貼ってしまうんではないでしょうか。

逆にそのような精神状態にならない人間は自衛官としては失格です。

それは戦争好きの傭兵に他ありません。


このように戦争ではない環境下での相手を殺害する、あるいは殺害される、というような状況を

想定しながら、本法案を議論せずに、

戦争での人命だけを議論することは安倍ちゃんの思うつぼですよ。


このような自衛隊のリスクについて先の会見の質疑応答で

安倍ちゃんは「今までも1800人の隊員が殉職している」というような

戦闘行為で亡くなることと、事故等で亡くなったことをごったクソ、味噌クソ一緒に論じました。

これは大失敗ですよ、安倍ちゃん。

実際の統計は

『自衛隊の前身である警察予備隊が発足した1950年以降、

殉職者数は今年3月末現在で1874人。

車両や航空機、艦船による訓練など任務中の事故が7割以上を占め、

残りは過剰業務による病気などが原因』のようです。

これは、「1800人近くも死んでいるのだから、1人2人戦闘行為で死んでもいいんじゃねぇ」

とも解釈できるし、

戦闘行為での殉職の深刻性を軽視したともとれる。

ほとんど場面で成功と言える会見と質疑応答であったんですが、

これは全てをチャラにするような、現財務大臣兼副総理のそれに匹敵する

大失態発言でしたよ。

しっかりしなさい安倍ちゃん!!

まあ、ここに突っ込みきれる野党もいないので、結果オーライですけどね。


なんか今日の内容は「どっちの味方」って感じでしたねぇ。

では、次回は【高いハードルを越えたことでの未来への影響】です。

では、また!!
タグ:安倍ちゃん
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:ニュース

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。